子どもが生まれてから洋裁をはじめ、洋裁歴約10年になります。初心者の頃に買った家庭用ミシン、追加で買ったロックミシン、今の職業用ミシンと使ってきました。その中で、買ってよかったこともありますが、後悔している事もあります。10年前、初心者だった自分におすすめのミシンや、買う時のポイントを聞かれたら今の私ならどう答えるか、考えてみました。
ミシン初心者の私が10年前に買った家庭用ミシンと私の間違った買い方
ショッピングモールの中のミシン屋さんで、私は初めてのミシンを購入しました。当時、7万位したと思います。家庭用ミシンの中でもあまり安いのは、すぐに壊れたりする心配があった事、この先いろいろ作りたい!と初心者ながら、かなり意気込んでいた私。売り場の店員さんが進めるものを当日即決で買ったのです。いいお客さんです。。結果的に見るとこのミシンは約8年位使いました。その間、1度約2万位で修理もしています。様々なものを縫って無理もさせましたが、私にたくさん楽しい時間をくれたミシンです。
ただ、お分かりだとは思いますが。。。私のミシンの買い方は絶対にだめ!ミシンはなかなか高額な買い物。自分の希望をまとめてから、詳しい人に話を聞くことは大切です。話を沢山聞いて情報を調べて、いろいろ楽しみながら迷って、自分に合うミシンを手に入れていたら、きっとミシンを手に入れた後に、もっとスムーズに自分の縫いたいものが縫えていたと思います。
初心者の私が家庭用ミシンを買ってよかったこと
①直線ミシン、ジグザクミシン、ボタンホールが一つのミシンで縫えたこと
初心者の時に、ロックミシンと直線ミシンを別々に買うとなると出費も増える場合も多いと思います。私もそういう理由から家庭用ミシンを買いましたし、初心者がまず買うとしたら家庭用ミシンだと思い込んでいたからです。(いろいろ情報を調べる前に洋裁を始めたい気持ちが暴走してました)
②場所が狭いスペースで済むこと
家庭用ミシンは持ち運びも出来るので、ミシン場所が定位置に定められない場合などはいいと思います。
初心者の私が家庭用ミシンを買って後悔したこと
①縫い代の処理が家庭用ミシンのジグザグ処理では気に入らなかった
私は、洋服を縫いたかったので縫い代が家庭用ミシンのジグザグの処理だと、初めからどうも気に入りませんでした。服は特に内側が着る時などに目につくんですよね。
②ニットソーイングが出来なかった
布帛の生地で洋服を作りだすと、だんだんとニット服も作りたくなってきて家庭用ミシンでは、少しずつ不満に感じてきました。
③厚い生地(コーデュロイや厚めのデニム)が縫いにくい。縫えても大苦戦(4枚くらい重なり合う部分やボタンホールなど)
だんだん慣れてくると、厚めの生地(コーデュロイやデニムなど)を使ってミシンをするようになってきました。すると、押さえに生地がちゃんとはいらないので縫いづらかったり、縫えてもミシンが壊れそうなほどの音で進まなくなり、手動で針を動かす必要が出てきたりしてかなりストレスでした。またボタンホールは厚い生地の場合、かなり苦戦しました。ボタンホールが失敗すると悲惨です。
④今持っている家庭用ミシンを不満に思っても、押さえや糸、壊れた場合の備品などはそれに合わせてずっと買い続けなければいけない
備品も新しい押さえが欲しかったり壊れたりしたら、今ある家庭用ミシンに合わせて購入していく必要があります。不満を感じながらも、その家庭用ミシンに合わせて備品を買っていかなければいけない事が、もったいないなと思いました。
ロックミシンを追加で買った理由
家庭用ミシンのみを使っていた期間は3年位。その後、ロックミシンを買いました。なぜロックミシンを買ったかというと、
①生地の端処理がジグザグミシンだと満足がいかなくなった事
②ニットソーイングをしたくなった
からです。我が家の子どもは小さい頃、伸びない布帛(ふはく)の生地は、あまり着たがりませんでした。もっと子どもがストレスなく着る服を縫いたいな~という思いから、ロックミシンを購入。生地の端処理は圧倒的にロックミシンがきれいで、それだけでもロックミシンを買って嬉しかったな~♪
だんだんニットソーイングの圧倒的な速さで完成する感動を味わい、ニットでも服をよく縫いはじめるように。
よく縫ったのはパターンレーベルさんの「タートルネックニット」です。これは子どもに生地を買えて何着も作りました。初めの頃はニット生地なんてどこでどう買っていいのやら、全くわからなかったのですが、少しずつニット生地を買う楽しみも増えました。
ロックミシンは洋裁初心者に実はおすすめ!
ロックミシンは敷居が高いと初心者の頃は思っていたのですが、それは完全に間違いでした。ニットソーイングが出来るロックミシンを持っておくと、短時間で服が出来ます。布帛(ふはく)の生地で服を作るよりも工程が少なくて簡単だし、ニットの服はやはり伸びるのでとても着やすくて楽です。(かがり縫いしか出来ないロックミシンはニットソーイングには向かないので注意!)今でもニットは着やすいので、子どもにも自分にも縫います。最近縫ったニット服の記事はこちら。こちらは、かたやまゆうこさんの「パーカー」です。
また巻きロックが出来るロックミシンだとまた縫えるものの範囲が広がります。よく作るのは周りをグルっと巻きロックをしたふきん。
子供のナプキン入れハンカチも巻きロックで作りました。
家庭用ミシンから職業用ミシンへ買い替え
その後、我慢して使っていた家庭用ミシンでは満足がいかなくなり、職業用ミシンに買い替えました。満足がいかなくなった理由は
①家庭用ミシンでは厚い生地が縫えなかった
②家庭用ミシンの仕上がりではボタンホールが満足がいかない&縫えないことが多くある
からでした。
買い替えた職業用ミシンは、brotherの「Nouvelle470」です。このミシンが私は大好きです。厚めの生地も縫えるし、見た目もシンプル。
職業用ミシンを買ってよかった事
①厚い生地が縫えます。これくらいなら縫えると思ってもバッグや洋服の何枚も重なり合う部分は思っていたより厚くなる場合があります。特にデニムやキャンパス、厚めの接着芯をつけた生地、帆布、コーデユロイなどの冬生地の場合です。これはひざ上げレバーをつけた状態の写真ですが、これを使うと布押さえを12㎜まであげることができます。
厚めの接着芯をつけて作ったウエストポーチの記事はこちら。以前の家庭用ミシンでは縫えなかったでしょう。
それから②ボタンホールがきれいです。まボタンホールは生地が重なりあう部分にぼ作ることが多いと思いますが、その部分が冬生地だったりするとかなり縫うのが大変です。失敗すると、ほどくのも困難を極めますよ。泣きたくなります。
ボタンホールキットは別途購入しました。
職業用ミシンを買って後悔したこと
でも後悔していることがあります。これまた「私の買い方」です_| ̄|○
私は洋裁教室に通っていた時に、家庭用ミシンからの買い替えとして進められて、教室を通して買いましたが、かなり割高で購入しました。。。付き合いとはいえネットショップと比べるとかなり値段が、、、違いすぎて言えない、、、。このお値段でミニアイロン付き、、。しかも今なら5年保証ですか。。。(私は1年)これだけ違うとショック。
私は、修理の時やわからない事があったらどうするの?という点が不安だったというのもあり、洋裁教室を通して買いました。でも、今や通信販売のショップでも「わからない事があればフリーダイヤルがあり、 購入前の相談~使用時、修理や故障についても対応」してくれるそうで、、それなら、私が心配していた点もクリアしてますね、、、Ouuuu...._| ̄|○
様々な種類のミシンをあつかっているサイトから情報を得て、分からない所は聞いて、出来るだけお得に購入することが後悔しないポイントだと思います。同じものなのに、値段や保証がこれだけ違うとなると後で私の様に後悔します!!
私の失敗を振り返って、初心者におすすめのミシンと買う時のポイント
私は、ミシンを買うにあたって失敗をしてきました。初心者におすすめのミシンといっても1つにまとめることは出来ません。初心者といっても、それぞれ求めているものや環境が違うからです。ですが、個人的に自分の行動を振り返り、買う時のポイントは、いくつかあったと後悔しています。ミシンを買う時のポイントと、それらの優先度をはっきりとさせると自分に合うミシンが見えてきます。
買う時のポイントは、
「予算」
家庭用ミシンでは3役(直線、ジグザグ、ボタンホール)こなせますが、職業用ミシンは2役(直線とボタンホールを縫う場合は別途アタッチメントが必要)なので縫い代処理用のロックミシンも必要になってきます。
「今縫いたいものとこの先縫いたいもの」
子どもの入園、入学グッズを縫いたいと思って家庭用ミシンを買う場合がありますが、その後は沢山洋服を縫いたい場合があるかもしれません。入園、入学グッズのみ縫いたいなら、ミシン貸出サービスもあるのでそういったものを利用するのもいいかもしれません。洋服などもっといろいろ縫いたいという気持ちが強いなら、職業用ミシンとロックミシンの組み合わせは最強だと思います。
「縫える時間」
縫いたい気持ちがたくさんあっても実際の生活で縫える時間はそれぞれ違います。縫う時間が取れないなら、買うのはもったいないです。今これを縫いたい。この先は縫う時間がないけど。ということなら、やはりミシンを借りることやチケット制の洋裁教室に何回か通って完成させるというのもありだと思います。
「置く場所」
職業用ミシンやロックミシンは重いので、ひんぱんな移動は難しいです。食卓で縫うとかリビングで縫うなどの場合は、ほかの人も利用する部屋でするなら片づける必要がありますよね。
そして、ある程度自分の希望をが見えたら、様々なメーカーのミシンを取り扱っているミシン屋さんから情報を得るといいです。初めから買うお店や、メーカーを絞らないほうがいいです!分からなければ、電話で聞くサービスもあります。本当に便利になったと思います。情報は本当に大切ですね。しみじみと思います。ぐすん。
それでも私がミシンを買ってよかった事
私は家庭用ミシンから始まり、ロックミシン、職業用ミシンと買いそろえました。こんなに買わせてもらい、縫う時間も持たせてくれて家族に感謝です。買うにあたって失敗もしてきましたが、ABOUTにも書きましたが、ミシンを使って何かを作ることは私にとって、大切で楽しい時間です。特に子どもが小さい頃は、何を作るか考え、生地や型紙を選び、縫って完成させ、子どもがそれを着て、その服を干したり畳んだりする時間ですらすべて楽しい時間でした。私の場合は、ミシンがあったから、あの楽しい時間が味わえたなと思っています。あの時洋裁教室に通い、ミシンを始めてよかったです。ミシン楽しいですよー!